[ 2009/02/03 ]
インフルエンザウイルスはA型、B型、C型に大別されます。現在、日本で流行しているのは、A型の亜型であるAソ連型とA香港型及びB型です。この うち、タミフルの耐性が問題となっているのはAソ連型で、A香港型とB型では耐性は確認されていません。また、リレンザについては、現在の所、耐性ウイル スは確認されていません。 タミフル耐性ウイルスの全国的な広がりより、アマンタジン製剤やリレンザの処方が増加すると考えられますが、タミフルに準じて服用開始より最低2日間は小児、未成年の患者から目をそらさない様に注意を徹底しましょう。 @インフルエンザと風邪の違い 原因となるウイルスの種類が異なり、通常の風邪は喉や鼻に症状が現れるのに対して、インフルエンザは急に38〜40度の高熱が出るのが特徴です。 さらに、倦怠感、筋肉痛などの全身症状も強く、これらの症状は通常5日間ほど続きます。また、気管支炎や肺炎などを併発しやすく、重症化すると脳炎や心不 全を起こす事もあり、体力のない高齢者や乳幼児には命に関わることもあります。 インフルエンザ かぜ 初期症状 発熱、悪寒、頭痛 鼻咽頭の乾燥感およびくしゃみ 主な症状 発熱、筋痛、関節痛 鼻汁、鼻閉 悪感 高度 軽度、きわめて短期 熱及び熱型 38〜40度(3〜4日間) ないか、もしくは微熱 全身痛、筋肉痛 高度 ない 倦怠感 高度 ほとんどない 鼻汁、鼻閉 後期より著しい 初期より著しい 咽頭 充血、扁桃腫脹 アデノではある。咽頭結膜熱ではひどい
Aインフルエンザの感染様式 通常の風邪のウイルスの感染様式は特に手から手による接触感染の頻度が高いと言われています。 それに対して、インフルエンザは患者のくしゃみや咳、痰などで吐き出される微粒子(飛沫)を介して感染する飛沫感染が中心です。
B日常の予防方法 栄養と休養を十分に取る・・・・・・・体力をつけ、抵抗力を高める事で感染しにくくなります。 人ごみを避ける・・・・・・・・病原体であるウイルスを寄せ付けない様にしましょう。 適度な温度、湿度を保つ・・・・・・・ウイルスは低温、低湿を好み、乾燥しているとウイルスが長時間空気中を漂っています。加湿器などで室内の適度な湿度を保ちましょう。 外出後の手洗いとうがいの励行・・・・・・・手洗いは接触による感染を、うがいは喉の乾燥を防ぎます。 マスクの着用・・・・・・・・ハイリスク群などどうしても予防が必要な方はマスクを着用しましょう。 |