[ 2009/04/06 ]
アルコールは多くの薬剤と吸収・代謝などの段階で影響し、血中濃度を大きく変動させる事から薬剤との併用は避けましょう。 1、薬剤の血中濃度の上昇 相互作用に関わる主な薬物 精神神経薬 ベンゾジアゼピン系 ジアゼパム 精神神経薬 三環系うつ薬 アミトリン(精神神経用剤) 糖尿病用剤 アセトヘキサド(糖尿病用剤) 解熱鎮痛薬 アセトアミノフェン(解熱鎮痛薬) 具体的な相互作用 アルコールにより、薬剤の血中濃度が高まり、作用が増強し、副作用も発現する危険がある。 2、中枢神経抑制 相互作用に関わる主な薬物 精神神経薬 カルバマゼピン(抗てんかん薬) 具体的な相互作用 アルコールにも中枢神経抑制作用がある為、作用が増強する可能性がある。 3、アルコール分解抑制 相互作用にかかわる主な薬物 抗菌薬 セフェム系薬 セフメタゾール(抗生物質製剤) セフォテタン(抗生物質製剤) 抗癌剤 カルモフール(代謝拮抗剤) 具体的な相互作用 薬剤によって、アルコールの分解を抑制してアルコール代謝に影響を及ぼし頭痛、嘔吐、顔面紅潮など不快な作用が増強する可能性がある。<アルコール代謝の途中段階で生じるアセトアルデヒドが蓄積する事で発現する不快な作用(ジスルフィルム様作用)である> 4、血管拡張 相互作用に関わる主な薬物 狭心症治療薬 ニトログリセリン(血管拡張剤) 具体的な相互作用 相加的に血管拡張作用が増強して、血管拡張作用による起立性低血圧や失神が起こる 危険性がある。 |