[ 2010/12/17 ]
特徴 一般に、骨や関節、筋肉など、身体を支え動かす運動器官が全身的な炎症を伴って侵される病気を総称して「リウマチ疾患」と言います。このうち、関節の炎症が続いて、関節が除々に破壊され、やがて機能障害を起こす病気が関節リウマチです。 特徴・・・・・関節の腫れ、手首や手足の指の関節、 「対称性」 左右両側の関節にあらわれることが多い 発症ピーク 30〜40歳代 女性に多い(男性の5〜6倍) 何が起きているの?・・・・腫れと痛みは、免疫機構に異常が生じ、その結果関節に炎症が起こって生 じるものです。 免疫機構とは、体内に侵入してきた細菌やウイルスなどの 外敵を攻撃して排除するシステムで、人間が生まれながらに持つ性質です。 何らかの原因でこのシステムに異常が生じる事があります。この場合、免 疫機構が自分の身体の成分や組織を外敵と誤り、攻撃して排除しようとしま す。このように、免疫機構と正常な組織との間に争いが起こると、炎症と共 に関節が破壊されるのです。 関節で炎症が続くと、関節の中にある「滑膜」に血管や細胞が増えて、滑膜 が厚く腫れてしまいます。腫れ上がった滑膜はやがて骨の軟骨部分や靭 帯を破壊して、進行すれば骨まで破壊してしまうのです。 関節リウマチと検査 炎症反応 CRP, 赤沈 重症度、活動性をはかる指標 貧血 赤血球数、Ht,Hb,血小板数 貧血を合併しやすい 免疫反応 RF,免疫グロブリン値 リウマトイド因子(RF因子)陽性 肝機能 GOT(AST),GPT(ALT) 薬の副作用、他の病気の合併 腎機能 K,BUN,血清クレアチニン 薬の副作用、他の病気の合併 尿検査 尿淡白、尿沈査 蛋白、糖の検出度 日常生活の注意点 1、十分な睡眠時間 夜更かしは避ける 昼寝 イライラ禁物 お酒控えめ 2、関節に負担のかかる行為や動作を避ける 治療法 1、炎症による痛み 2、増殖した滑膜による痛み 3、関節が破壊された痛み 病気の進行を抑える、痛みをとる、機能障害の回復 → 薬物療法 副腎皮質ホルモン、坑リウマチ薬 手術療法 滑膜切除術 機能再建手術 脚の再建、手の再建 リハビリテーション 運動療法 温熱療法
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