[ 2011/07/05 ]
★脳の萎縮の原因
脳は数百億の神経細胞のかたまりです。 神経細胞同士がネットワークを作り、膨大な情報を処理しています。 アルツハイマー病の人の脳の中では、老人斑と呼ばれるしみが観察され、神経原繊維変化を起こした神経細胞がみつかります。 こうした変化が、神経細胞の機能不全を引き起こし、神経細胞死から脳の萎縮へと進展させると考えられます。 老人斑 アミロイドβというたんぱく質が神経細胞の周りに沈着したものです。 Aβはアミノ酸40〜43個からなる小さなたんぱく質ですが、たくさん絡み合うと大きな老人 斑を形成します。 神経原繊維変化 神経細胞の中で異常なタウ蛋白が糸くずの様に絡み合い、神経原繊維変化を引き 起こします。タウ蛋白は健康な人の脳内にも存在し、細胞の骨格を構成する蛋白 質の一種です。
アミロイド仮説 Aβ↑老人斑形成 → 異常なタウ↑ 神経原繊維変化 → 神経細胞機能不全 → 神経細胞死 脳の萎縮 |