[ 2011/07/29 ]
子宮内膜症は、子宮内膜またはその類似組織が異所性に発生し、月経痛をはじめとする疼痛や不妊な どを引き起こす疾患で、一般にその進行には、エストロゲンが関与しています。 発生部位 腹膜、卵巣、ダグラス窩に発生する事が多い 仙骨子宮靭帯、直腸、卵管、膀胱、尿管などの下腹部の様々な場所や、稀に胸膜な どにも発生することがある。
主な症状と治療法 症状 自覚症状として、月経痛(月経困難症)、不妊、月経時以外の下腹部痛、腰痛、性交 痛、排便痛などが見られる 子宮内膜症病変と二次的に生じる癒着病変により、内診、直腸診所見として、子宮 可動性の制限、子宮後屈、圧痛、ダグラス窩硬結、卵巣腫大などが見られる 治療法 治療法は、年齢、症状の程度、病変の部位、挙児希望の有無、不妊期間などを総合 的に考慮して選択する。 薬物療法 対症療法 NSAIDsや漢方薬 内分泌療法 エストロゲン、プロゲストーゲン配合剤、プロゲスト −ゲン製剤、GnRHアゴ二スト製剤、ダナゾール
手術療法 癒着の剥離や病巣の除去を行う「保存手術」や子宮 や付属器を全摘出する「根治手術」が行われる |