[ 2012/09/27 ]
1, 循環器機能の日内リズム
血圧、心拍数は夜間睡眠とともに低下し、早朝覚醒とともに上昇する。 この日内リズムは夜間に迷走神経(副交感神経)活性が亢進し、覚醒後に交感神経が活性化さ る自律神経のリズムに関連して、加えてレニン、アルドステロン、カテコラミンなどの分泌に日内リズ ムが存在することに起因する。 血管内皮機能にも日内リズムがあり、冠動脈の血管拡能が朝に低下し、冠血流が減少することが 知られている。 また、血液の凝固能は朝に亢進することも知られており、血小板疑収納の亢進と線溶系な低下に よるとされる。 これらのことが、早朝から午前中にかけて心血管イベントが増加することと関連している。 この日内リズムは、時計遺伝子により規定される内因性のリズムを外部環境や精神身体活動に 対する心血管反応が修復することにより形成される。
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