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2,血圧の日内リズム

 血圧の日内リズムの異常については、24時間自由行動下血圧測定の普及に伴い、その特徴の評

 価と病態学的意義が明らかにされている。わが国の高血圧治療ガイドラインでは、24時間平均血

 圧≧130/80mmHg,昼間血圧≧135/85mmHg,夜間血圧≧120/70mmHgをABPMでの高血圧基

 準としており、一般に夜間血圧は昼間に比べて10〜20%低下する。

 この生理的な夜間血圧を示すものをdipperと呼ぶ。

 これに対して夜間降圧が10%未満のものをnon-dipper、この中で夜間血圧が昼間血圧を上回るも

 のはriserと呼ばれる。

 また、10〜20%程度の生理的な夜間降圧を超えて、昼間に比べて夜間に20%の降圧を示すもの

 は、extreme dipper として dipperとは 区別される。

 夜間睡眠中に低下した血圧が早朝にかけて上昇する血圧モーニングサージについたは、厳密な

 定義は確立していないが、ABPmでは早朝血圧から夜間最低血圧を引いた差(収縮期)などで

 評価される。

 これらの血圧の日内リズムが破綻した、夜間血圧が低下しないnon-dipperや、逆に夜間血圧が

 上昇するriserでは、正常リズムのdipperに比べて心血管イベントや高血圧性臓器障害のリスク

 が上昇すること、また、生理的範囲を超えて増強した血圧モーニングサージも心血管や脳血管

 障害のリスクとなることが明らかにされている。