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3.血圧モーニングサージ

血圧モーニングサージは、血圧の日内リズムの一つであり、血圧は夜間睡眠中は低下し、早朝にか

けて上昇し、起床前後で最大となる。適度のモーニングサージは生理的現象であるが、著しいモーニ

ングサージは心血管リスクになると考えられる。

起床後2時間の血圧平均(早朝血圧)から夜間最低を含む前後30分の3ポイント平均(1時間)(夜間

最低血圧)を引いた「日内サージ」を血圧モーニングサージとするものがある。

日内サージが著しい血圧モーニングサージ群は、年齢や24時間血圧レベルとは独立した脳血管

障害のリスクとなる。

血圧モーニングサージは、24時間血圧レベルとは独立した心血管イベントと総死亡のリスクとなって

いる。

高血圧性心疾患との関連については、高齢者高血圧患者を対象とした研究において、起床時の

血圧モーニングサージは心エコーで評価した左室重量係数と相関」していることが示されている。

また、正常血圧(診察室血圧140/90mgHg未満、24時間血圧130/80mgHg未満)においても

、血圧モーニングサージは独立した左室心筋重量係数の規定因子であった。

血圧モーニングサージの増大は、加齢、高血圧、血糖異常、飲酒や早朝の喫煙、精神的・身体的

ストレスの増加もたらされる。血圧モーニングサージには週変動が見られ、月曜日に増大する。

季節変動も見られ、冬季に増強するが、その程度は特に高齢者高血圧患者でより大きい。

この血圧モーニングサージの増強が、月曜日や高齢者での冬季の心疾患イベントの増加に関与して

いる可能性がある。

また、臓器障害自体が血圧モーニングサージを増強する。

特に、大血管障害は、圧受容体反射感受性の低下を生じ、血圧モーニングサージの抑制が十分に

働かない。圧受容体反射感受性には日内変動があり、交感神経が亢進する朝には低下する。

圧受容体反射感受性は高血圧患者のみならず、正常血圧患者においても、大血管スティフネス亢進

と関連している。

早朝血圧とバルサルバ法で評価した律動的な圧受容体の低下との関連も報告されている。