[ 2013/04/03 ]
1、外用薬の経皮吸収率は部位、皮疹の状態、患者の年齢などによって異なります。 部位別の吸収率 前腕(屈側)を1.0としたときの比率 前額部 6.0 頭皮 3.5 下顎 13.0 背中 1.7 腋窩 3.6 前腕(伸側) 1.1 前腕(屈側) 1.0 足底 0.14 手掌 0.83 陰嚢 42.0 足関節部 0.42
角層の薄い部位(顔面・首)では、吸収率が高くなります。 乳幼児や高齢者は角層が薄い為、吸収率が高くなります 乾燥した皮膚、炎症部位、びらん面などでは、バリア機能が 低下している為、吸収率が高くなります。
外用薬は基剤によって剤形が異なり、部位や皮疹の状態によって剤形を使い分ける 事が大切です
軟膏 保護・保湿性に優れる びらんを含むあらゆる皮疹 クリーム 軟膏よりもさらりとした使用感 乾燥面 ローション クリームよりもさらにさらりとした使用感 頭皮など
基剤には多くの種類があり、基剤自体も外用薬として使われています 亜鉛化軟膏 保湿性が高く、低刺激のため、乾燥面や亀裂面に塗布する 鱗屑・痂皮を除去する 油脂(ワセリン) 保湿性が高く、乾燥を防止する 水溶性軟膏 滲出液の吸収性に優れる 親水性軟膏 保湿効果に優れている(バニシングクリーム) 吸水軟膏 塗り心地がよく、塗った時に皮膚表面の熱を奪う性質がある(コールドクリーム)
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