[ 2013/04/11 ]
1、部位や皮疹の状態によって塗布方法を使い分けましょう 単純塗布 病変部に直接塗布する方法。強くすり込まず皮膚に沿って優しく塗るのがコツ。 あらゆる皮疹、 乾燥している部分 処置が簡単 重層法 外用薬を塗った上に亜鉛華軟膏などを厚く伸ばしたリント布を貼付する方法 亜鉛華軟膏をすでにリント布に伸ばしたポチシートも市販されている 湿潤の強い部分、 苔癬化した部分、痂皮や鱗屑の付着した部分 経皮吸収率が高まる、リント布は痂皮の除去やびらん面の保護 (掻破防止)に有効 ODT法 軟膏を塗った上からポリエチレンフィルムで被う方法 経皮吸収率が上がるので、単純塗布で十分な効果が得られない場合などに 用いる 湿潤の強い部分、 肥厚、苔癬化した部分、角層肥厚部分 重層法以上に経皮吸収率が高まる
2、塗布は、入浴後15分以内が望ましい A,角層が湿っていると外用薬の経皮吸収が良い(角層が膨潤し浸透しやすい状態に なっている) B,入浴により皮膚に付着している汗や汚れ、前回塗布した軟膏、軟化した痂皮などを 落とすことができて清潔が保たれている
3、外用薬の混合について 混合はコンプライアンス向上などのメリットを有しますが、一方で力価の低下や 安定性の問題に留意する必要があります。 また、基剤による希釈率と効果の減弱率は必ずしも一致しないことに注意する必要が あります。
|