[ 2013/04/11 ]
ステロイド外用薬の適正使用
ステロイドはもともと副腎で作られるホルモンで、体内で起こっている炎症を軽減する働きがあります。人工的に合成したステロイドを含むステロイド外用薬は速効性の抗炎症作用を有します 適応症 アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎ほか、種々の炎症性皮膚疾患 主な副作用 皮膚が薄くなる、毛細血管が目立つ、多毛など
薬の強さに応じて5つのランクに分けられます。 1、Strongest 2、Very strong 3、Strong 4、Medium 5、Weak
皮疹の重症度、部位、年齢などによってランクを使い分けます 経皮吸収率が高い顔や首はmedium以下 同様に高齢者、小児はmedium以下
ステロイド外用薬を塗ると肌が黒くなる・・・・? 色素沈着はステロイド外用薬の副作用によるものではありません。これは、炎症沈静後の 色素沈着であり、むしろ早期よりステロイドを用いて炎症を抑えることで色素沈着を回避できます
全身への副作用は・・・? 外用薬は内服薬や注射薬と異なり、経皮吸収され患部に直接作用するため、血中に入る量は ごくわずかです。そのため、Very strongランク以下の外用薬の通常使用量(1日10g以下) では全身性の副作用はまず問題になりません。
|