[ 2013/07/10 ]
疾患 熱傷は熱により細胞のたんぱく質が凝固する組織障害です。熱傷深達度により1〜3度に 分類されます。 1度熱傷 表皮まで 発赤 2度熱傷 浅達性 真皮浅層まで 水疱 深達性 真皮深層まで 水疱 3度熱傷 皮下組織まで 白色皮膚 神経消失のため痛みがない
治療 患部をすぐに水道水などの流水で冷やし、出来るだけ早く受診することが大切です 熱傷深達度により治療方針を決定します 1度熱傷 抗炎症と鎮痛を目的としてステロイド外用薬を塗布します 2度熱傷 創面の性状(滲出液、感染、壊死物質の有無)により治療は異なり ます。安易な判断をせず、医師の指示による外用療法を行いましょう。 水疱は極力除去せず、巨大なものは内溶液を除去せず、巨大なものは 内溶液を除去し水疱蓋はそのままにしましょう。 滲出液が多いとき 水溶性軟膏(マクロゴール)など 感染予防 バシトラシン、フラジオマイシン硫酸塩含有軟膏、 ゲンタマイシン硫酸塩軟膏 壊死物質除去 ブロメライン軟膏、スルファジン銀クリーム 3度熱傷 自然治癒が難しいため植皮術が原則です
ケロイド、引きつれなどの瘢痕が残る場合はステロイド外用薬によって傷痕が目立たなくなるように 治療します。 外用薬は刺激の少ない油性軟膏を使用します。
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