[ 2013/09/03 ]
酸化ストレス
酸化ストレス 酸化ストレスとは、“酸化力”が“抗酸化力”に勝った状態です。.
私たちの身体の中では、常に酸化反応が生理的に起こっており、この酸化反応によって生じる 活性酸素が細胞に傷害を与えます。 そこで、私たちの身体には酸化力に拮抗する抗酸化力が備わっているのです。正常な状態では酸 化力と抗酸化力のバランスは均衡に保たれています。しかし、何らかの原因で酸化力が亢進した場 合、あるいは抗酸化力が減弱した場合には酸化力と抗酸化力のバランスが崩れて前者に傾きます。 こうした状態を酸化ストレス状態と呼びます。 酸化ストレス状態では、処理されなかった活性酸素によってたんぱく質、核酸、脂質などの生体成分 が酸化されて細胞傷害が生じ、臓器の機能障害が惹起されるのです。この一連の傷害の蓄積が加 齢による生体機能の低下、すなわち老化の一因と考えるのがフリーラジカル説、酸化ストレス説です 。 また、酸化ストレスは高血圧、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病、さらにアルツハイマー病の病態 にも深く、関与していることが知られており、酸化ストレスを軽減させることは生活習慣病、加齢性疾 患の発症を制御する意味でも重要なのです。
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