[ 2013/09/05 ]
酸化ストレス 2
細胞を傷害する活性酸素はSODによって分解される 細胞内で発生する活性酸素の大部分は、細胞が日常的に呼吸することによる副産物としてミトコンド リアで産生されます。すなわち、外部から取り込まれた酸素は細胞の中にあるミトコンドリアでグルコ ースに由来する代謝産物を利用してエネルギー(ATP)に変換されます。 このプロセスの中で活性酸素の一つであるスーパーオキサイド(O2)が生じます。O2は老化に重要 な役割を果たしていると考えられていますが、通常はスーパーオキサイドジスムターゼ(SOD)という という酵素によって、まず過酸化水素(H2O)と酸素(O2)に変換され、次いでH2O2はカタラーゼや グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)、ペルオキシレドキシン(Prx)によって水と酸素に分解されて 無毒化されます。 このように、SODが抗酸化物質として働くことで活性酸素による傷害(酸化)を防いでいるのです。 つまり、私たちは酸化反応と抗酸化反応の微妙なバランスの上に生命を維持しているといえます。
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