[ 2014/03/03 ]
ノロウィルス胃腸炎
ノロウィルス胃腸炎の流行は、ロタウィルスの流行よりも早く晩秋からスタートし、大体、年明けに山場 を越す事が多いようです。乳児のロタウィルス胃腸炎とノロウィルス胃腸炎を臨床的に区別することは 不可能です。どちらも軽症例から重症例まで幅広いスペクトルの病像が見られます。 重症急性胃腸炎に占める割合は、ロタウィルスが40〜50%なのに対して、ノロウィルスは10〜20% 位です。 ロタウィルスワクチンが定期接種化されている米国では、ロタウィルス胃腸炎による乳幼児の入院が 激減し、ノロウィルスが相対的に第1位を占めるようになったのです。 ノロウィルスも、糞口経路でヒトからヒトへと伝幡します。また、汚染された食品や水を介しても伝幡 します。さらに、エアロゾル化された唾液や嘔吐物を介した伝幡24〜48時間の潜伏期ののち、突然 の嘔吐、下痢、腹痛などを主症状とする急性胃腸炎を起こすことによって特徴づけられます。また、 症状回復後も長期間にわたってウィルスが排出されることがわかっています。 |