[ 2015/6/6 ]
MCV/MCH/MCHC
赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリットの測定値から、MCV(平均赤球数容積=赤血球の体積)、MCH(平均赤球数ヘモグロビン量=赤血球に含まれる血色素量)、MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度=赤血球体積に対する血色素量の割合)という赤血球指数を算出し、貧血の種類を診断します。 MCVが高値の場合は、ビタミンB12欠乏性貧血や葉酸欠乏性貧血が,低値の場合は鉄欠乏性貧血、慢性貧血に伴う貧血などが疑われます。 MCV測定値 79以下 異常 80〜100 基準範囲 101以上 異常
MCH測定値 25以下 異常 26〜35 基準範囲 36以上 異常
MCHC測定値 30以下 異常 31〜37 基準範囲 38以上 異常
この検査結果から疑われる病気 MCVが高値でMCHCが正常の場合 ビタミンB12欠乏性貧血(胃切除後に多い) 葉酸欠乏性貧血、過剰飲酒 MCV,MCHCともに正常でMCHに異常がある場合 再生不良性貧血、溶血性貧血、腎性貧血、 急性出血 MCV,MCHともに低値の場合 鉄欠乏性貧血、鉄芽球性貧血、慢性炎症
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