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V 重症度分類とマネジメント

以下に、重症度分類及び重く症度別の支持療法について記載する。また、気管挿管による人工呼吸における注意い点をまとめる。なお、感染症病床で重症例の治療を実施できない場合には、集中治療室(ICU)などの別の病床、あるいは他医療機関への転院を含めて、都道府県や管轄保健所と相談する。


1、重症度分類(医療従事者が評価する基準)

 軽症   呼吸器症状なし、咳のみ息切れなし   

   多くが自然軽快するが、急速に病状が進行することもある   

    リスク因子のある患者は入院とする


 中等症 1 (呼吸不全なし)   息切れ、 肺炎所見

     入院の上で慎重に観察

     低酸素血症があっても呼吸困難を訴えないことがある

     患者の不安に対処することも重要


 中等症 U   酸素投与が必要

       呼吸不全の原因を推定

       高度な医療を行える施設への転院を検討

       ネーザルハイフロー、CPAPなどの使用をできるだけ避け、エアロゾル発

       症を抑制


 重症    ICUに入室or 人工呼吸器が必要

        人工呼吸器管理に基づく重症肺炎の2分類

          L型  肺は柔らかく、換気量が増加

          H型  肺水腫で、ECMOの導入を検討

          L型からH型への移行は判定が困難

 注意

 COVID-19で死亡する症例は、呼吸不全が多いために重症度は呼吸器症状(特に息切れ)と酸素化を中心に分類した

 SpO2を測定し酸素化の状態を客観的に判断することが望ましい

 呼吸不全の定義はPaO2≦60mmHgであり、SpO2≦90%に相当するが、SpO2は3%の誤差が予測されるのでSpO2≦93%とした。

 肺炎の有無を把握するために、院内感染対策を行い、可能な範囲で胸部CTを撮影することが望ましい。

 軽症であっても、症状の憎悪、新たな症状の出現に注意がある。

 ここに示す重症度は中国や米国NIHの重症度とは異なっていることに留意すること