[ 2020/9/24 ]
2 軽症
軽症 特別な医療によらなくても、経過視察のみで自然に軽快することが多い 内服による解熱薬や鎮咳薬などの対症療法は、必要なときのみ行う、飲水や食事が可能なら、必ずしも輸液は必要ない 診察時は軽症と判断されても、発症2週目までに急速に病状が進行することがある。病状悪化はほとんどの場合、低酸素血症の進行として表れる 高齢者、基礎疾患(糖尿病・心不全・慢性呼吸器疾患・高血圧・がん)、免疫抑制状態、妊婦などのリスク因子がある場合、病状が進行する可能性を想定して入院とする 自宅療養や宿泊療養とする場合、体調不良となったらどのように医療機関を受診したらよいか、あらかじめ患者に説明しておく 軽症患者は発症前から感染症があるため、人との接触はできるだけ避けること、同居家族がいる場合には、生活空間を分けること、マスク着用や手洗いの励行を指導する 中等以上への病状進行を示唆するバイタルサイン 呼吸数 1歳未満 毎分50以上 1〜4歳 毎分40以上 5歳以上 毎分30以上 脈拍数 1歳未満 毎分180以上 1〜4歳 毎分160以上 5〜11歳 毎分140以上 12歳以上 毎分130以上 SpO2 96%未満 |